ばりばり夕張
北海道新聞という地方新聞がありまして。(地元では「道新=どうしん」と呼ばれている)
二日前、一面トップにこんな記事が出ていた。
「石炭層活用 夕張に光」
関西電力の子会社の環境総合テクノス(大阪市)と北大などの研究者グループが、夕張市の地価の石炭層に地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO²)を注入して処理し、代わりに都市ガスの主成分となるメタンガスを取り出す実験に成功した。温暖化抑制と燃料算出の両方が実現でき、石炭層が豊富に残る北海道に最適の技術という。温暖化対策が主要テーマとなる来夏の北海道洞爺湖サミットに向け、地元北海道として恰好のアピール材料になりそうだ。
そうかあ、夕張もがんばってるんだなあ。がんばれ、夕張!!
・・・と、言いたいところではあるのだが。どうも、なんというか。複雑な思いがあるというか。いや、本当に夕張には頑張ってほしいですよ。マジで。でもね。この日、ミャンマーでデモが軍事圧力かけられた日ですよ。そんな緊急事態が起こった日に、一面トップにこの記事ですか・・・。
素朴な疑問なんだけど、なんでこうも夕張ばかりが注目されるんですかね。
北海道で財政破綻しそうな自治体って、他にもいっぱいあって、たとえば芦別市とか赤平市とか、第二の夕張になりつつあるって言われてるんだけど、もしそうなった場合、果たして夕張ほど話題になるんだろうか。
夕張と同じくらい財政がひっ迫していても、がんばって節約して、なんとか破綻を免れようと努力している自治体もいっぱいあるだろうに、ハコモノ行政を続けて無駄に税金使いまくって、そんな失政を繰り返した夕張市ばかりがなんで国からも財界からも芸能人からもこぞって助けてもらっているのでしょうか。
夕張って、不思議と「助けてやりたい」とか「かわいそう」というイメージがあるみたいね・・・。「夕張」というネーミングがいいのかもしれない。夕陽の夕に緊張の張・・・。その寒々としたイメージが、人間の中に潜む父性本能を刺激するのかも。だからこそ、「幸せの黄色いハンカチ」の舞台になったり、倉本聡がドラマ作ったりするのだろう。まあ、それも実力のうち。夕張は、「かわいそうブランド」の確立に成功したのだ。
でもさ~。一度「かわいそう」というイメージで付き合ってしまうと、自立するのは難しくなるぞ。下世話な例え話で恐縮だけど、恋愛だって、「かわいそう」を売りにしてる女って、そのうちどんどんダメ女になって関係破綻、なんてよく聞く話だからなあ。個と個の人間関係ですらそうなのに、自治体と大学、自治体と財界、なんていうデカイ単位になったら、もっと大きな力関係になるだろうから、悲惨なことになる恐れがあるよ。気が付いたら大きな権力に支配されるだけになっていた、なんてことに。そうなってから、権力批判したって遅いんだよ。
それに、もしこの技術が実用化されたとして、その利益って本当に夕張市民に流れるの??開発に成功した関西電力と大学の研究費に売上の大半を取られて、夕張市民は石炭発掘して日銭を稼ぐだけ・・・なんてオチはやめてくれよ~。考えすぎかもしれないが。
というわけで、私はホントの意味で夕張を応援したい気持ちなのでした。
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